美少女戦士セーラームーン(実写版)

ようやく全話見終わった。Act.0から見たので、全50話になる。本放送は2003年秋〜2004年夏なので、3年前のドラマなんだけど、今回東映チャンネルの再放送で初めて見た。
中でも一番感動的だったのが、Act.47。残すところあと2話というところで、セーラーヴィーナスこと愛野美奈子が、愛野美奈子が、・・・(>_<) もう、涙ぼろぼろ出ちゃった。小さい子も見る番組だから、白い背景にスーッと消えていく、ソフトな間接的な描写だが、残った4人の号泣する姿に、涙がこらえられなかった。
愛野美奈子役の小松彩夏さん、好きなタイプかも。普段の厳しいまなざしと、笑顔のかわいらしさとのギャップも見事。挿入歌も何曲かかわいい声で歌っていて、CD欲しい、ってぐらいです。
この作品、全体を通して、単なる勧善懲悪ものではなく、5人の中学生が、自分の弱い気持ちと戦って強くなっていく、そんな物語だと感じた。これは僕の勝手な解釈だけど、月野うさぎが初めて変身したときに、ネコのルナが言う「戦い方は、わかっているはず」の意味は重要だ。そう、人間誰しも、自分の弱い気持ちを自分で克服する方法を知っているし、そのチカラを持っているはず。ただ、勇気が出せないで、それを使ってこなかっただけ。
仲間外れ、隠しごと、思いやりのなさ、・・・それらこそ人間にとっての敵なのだ。この作品では、それらが妖魔に姿を変えて、人々を苦しめる。そんなときは、勇気を出して、戦わなきゃね。
カラオケ屋さんのクラウンにある秘密の基地。ここには女子中学生の憧れが何でも揃っている。カラオケ、お菓子、ドレッサー、仲間の写真。戦士たちが持っているケータイ、リップスティックもそうだ。親の目から逃れられる、仲間だけの秘密の部屋、それそのものも憧れだろう。
背景に流れる大島ミチルさんのオーケストラ音楽も美しく秀逸。ゾイサイトのピアノが奏でるショパンの幻想即興曲エチュードスケルツォベートーヴェンソナタ。どれも好きな曲ばかり。
・・・とりとめの無い感想文になってきたけど、とにかく、衝撃的にすばらしい作品です。