佐世保のレポート

後回しにしてた佐世保一人旅のレポートをまとめて。非常に長くなります。

1日目

海上自衛隊資料館

日本海軍の歴史から、今の海上自衛隊の姿までを展示。展示を見てるうちに、海上自衛隊の存在意義を理解できます。
私の理解では、日本の海上防衛の歴史は、大きく分けて3つのフェーズに分けられます。
①1853年ペリー来航から、1905年日露戦争まで。
日本は開国し、外交、貿易を始める一方で、軍備を拡大していく。この間、アジア地域では欧米の軍艦が幅を利かせてきたので、それに釣り合う海軍を持たなければ、日本は占領されてしまっただろう。現在は平和だから、軍隊なんかいらない、と言う方もいるだろうが、残念ながら軍備をゼロにしたら”国”を維持できないと思います。一市民としては、”国”なんかどこでも良くて、外国の支配下になっても、普通に生活できればいい、という考え方もありますが・・・どうかな。ともかく、開国時ほとんどゼロだった日本海軍は、50年間で、ロシア太平洋艦隊に勝てるまでに成長した。
日露戦争から、1945年太平洋戦争敗戦まで。
日露戦争は、欧米からの借金、イギリスからの艦船調達によって支えられていたのだが、勝利に過信した日本は、朝鮮半島、シベリア、中国東北部満州)へも軍隊を送り込み、アジアだけでなく、欧米諸国の反感を買っていく。イギリスと手を切り、国際連盟を脱退し、ドイツ、イタリアと組み、米国、イギリス、中国、ロシアと対立していく。しかし、太平洋に展開した日本海軍は、アメリカの戦闘機による攻撃に弱く、次々と沈められてしまう。太平洋の島から発進した戦闘機による本土への空襲が激しくなって、敗戦。
終戦後、現在まで。
敗戦により、日本軍のすべての軍備は米国のものに。その後、少しずつ日本に返還され、今に至っている。でも、今でも、佐世保旧日本海軍の主要な施設は、米海軍が使っているし、海上自衛隊の艦船だけでは空からの攻撃に十分ではないようにも感じた。つまり、海上自衛隊は、米海軍との相補関係によって機能するようにできているらしい。
日本の海上防衛力は、ゼロにはできないし、米軍との微妙なバランスを保って存在し続けるしかない、ということがわかりました。前の日に長崎で見た原爆使用の反省はどこへやら。米軍といえば、大量の核弾頭を保有しているのですから。長崎のホテルで読んだ8月15日付長崎新聞に、興味深い記事が載ってました。佐世保の商工会議所が、駐留米軍の拡充を支持したことに対して、長崎市被爆地として何も抗議しなかったのは、極めて問題である、という意見です。長崎と佐世保の葛藤は、日本の葛藤でもあるのです。結局、自分の中の結論は出せず。でも、知ることは重要ですよ。公開されていることには偏りもあるでしょうけど。

西海パールシーリゾート

遊覧船パールクィーンの甲板で、涼しい海風を体に受けながら、九十九島(くじゅうくしま)を見物。大小さまざまの緑の島が、深緑色の海の中に林立している様子に、舞ちゃんの言う「豊かな自然」を感じました。島と島の間の狭ーい瀬戸を、船体を大きく傾けながら通り抜けるのも迫力あり。船が岩にぶつかりでもしたら、甲板から投げ出されてしまいそうです。

展海峰


くねくねした山坂道をレンタカーでかっ飛ばし(年に②回ぐらいしか運転しないペーパードライバーなので危険です!)、山の上にある展望台へ。さっき見た九十九島が一望できる。見晴らしはいいのだが、炎天下でさえぎるものが無いので、頭がボーっとしてくる。早々に退散。





白浜海水浴場

またくねくねした道を運転して、半島の先端にある海水浴場を見物。砂は白くてきれいなんだけど、海水がやっぱり深緑色で、きれいな感じがしない。泳いでる人も少なかった。

弓張岳展望台


またまたくねくねした山坂道をかっ飛ばし、別の山の上にある展望台へ。今度は佐世保港と市街が一望できる。軍艦がいくつか泊まっているのが見えたが、物騒な感じはしない。むしろ、港と市街地を囲む山々の緑が美しく、風光明媚な景色だ。ここも暑いので早々に退散。夜景がきれいらしいね。佐世保の恋人同士のデートスポットだとか。





2日目

カワシモレコード

四ヶ町アーケードの中にある。ここはすごい! スポーツ用品店とCD屋さんが合体した店で、CD売り場は学校の教室の半分ぐらいしか無いんだけど、SweetSのCDが全種類陳列してありました。CD版とCD+DVD版の両方あるタイトルは、両方とも。しかも、春奈と舞がどうこう、といった掲示は一切無く、普通に棚に並んでたり、普通に新譜が平台に置いてあったりするのです。平台のほうはCD版とCD+DVD版の2枚分のスペース! 感激して、Lovelike、countdown、Earthshipを買っちゃいました。Earthshipはサイン入りポスターを付けてくれました。せっかく佐世保にあったサイン入りポスターを、東京に持って帰ってきちゃって、ごめんなさい。カワシモレコードさんでは、ポスターが表を外側にして透明のチューブに入っているので、持ち歩くと目立ちます。春奈の矢印が見えてるし。ちなみにLovelikeのステッカーが春奈、countdownは綾花、Earthshipは亜季(いずれもサインなし)出ました。そういえば、今まで、美織ステッカーに一度も出会っていない。大人買いしてないからね。

ログキット本店


佐世保バーガーの有名なお店ということで、「スペシャルバーガー」を注文。30分待ちだって! 出来上がったら携帯にワン切りしてくれるとのことだが、暑いし、疲れてるし、外をうろつく気がしないので、店内でコーラ飲みながら待つ。下のバーガーショップヒカリさんはお盆でお休みでした。のんびり構えていたら、15分ほどで出来上がった。でかい。バンズがおいしい。肉、目玉焼き、レタス、トマト、オニオン、マヨネーズの組み合わせが嬉しい。途中で食べ切れるか不安になりましたが、なんとか完食。



佐世保シネマボックス太陽

電車の時間まで、まだ4時間もある。もう、疲れて歩けない。涼しいところに行きたい。というわけで、佐世保に2つある映画館のひとつに入り、釣りバカ日誌16を見てしまいました。佐世保市民に大人気なのか、300人のスクリーン2つで上映中でした。スターウォーズよりも大きな扱い(笑)。佐世保九十九島遊覧船、弓張岳展望台、映画館のすぐそばの通り、長崎のグラバー園とか、この3日間で見たところが映ってて、佐世保市民でもないのに嬉しくなりました。9月3日からは、ここでNANAも上映されるそうです。春奈さんも見に行くのかな、なんて思ったりして。

名古屋のライブに始まり、長崎、佐世保を巡った4日間。暑いし、お盆の制約もあって、大変な旅行でしたが、戦争と平和について再考したりして、Earthshipのテーマにも沿った旅でした。夏休みは今週でおしまい。来週からは普通に仕事だ。